前回の続きです。
十日町市内の県道76号線から「当間(あてま)川」を渡った長閑な山間部の「市ノ沢」集落に作られた、とっても秀逸な作品「ゆく水の家」を出発して再び国道117号線に戻り、さらに津南方面に数分走り、松之山温泉方面に右折して県道49号線~国道353号線に入りました。
そして約5分ほど走ると左側に「←五十子平・藤倉」の標識があるので(←自分は2つ目のトンネルを出たらすぐと覚えております)左側の小道(県道358)に入って少し行くと十字路があります。
そこを左折してほんの1分程で「作品名: 最後の教室」(クリスチャン・ボルタンスキー氏・ジャン・カルマン氏/フランス 2006・2009年 作品番号: Y052)に到着しました。
※ この十字路を右側へ行くと、2018年に鑑賞した「作品名: 家の記憶」(塩田千春氏/日本 ドイツ
2009年 作品番号: Y072)に到着しますが、訪問時は未公開期間(7/30~)でした・・・
この作品は、その名のとおり廃校となった旧東川小学校を利用して「人間の不在」を表現した、大地の芸術祭を代表する大規模なインスタレーション作品です。
まずは入口で、感じの良い地元の年配男性に受付していただき・・・
エントランスの2階部分に展示されている「作品名: 影の劇場 〜愉快なゆうれい達〜」
(クリスチャン・ボルタンスキー氏/フランス 2018年 作品番号: Y101)作品から鑑賞しました。
そのあと、暗くて広大な体育館に入ると・・・無数の扇風機が、床一面に敷かれた藁のむせるような匂いをかき回していて不思議な感覚に陥ります。
次に廃校舎1階の長い廊下に入ると、何とも言えない不気味な鼓動のような音とともに正面の電気がグルグルと光っており、2階に移動すると真っ暗な中に電球が点滅する理科室があったりと、五感を刺激する作品が暗闇の中に次々と現れます。
さらに階段を上り3階へ行くと過去の音楽室や、その先の教室にはこの地特有の真っ白な雪のような床一面に、まるで棺桶のような透明な形状のアートがズラリと並んでいたりと・・・
まるで消えてしまった人たちの記憶・人間の虚像の中を旅しているような、何とも形容のしがたい不思議な感覚になります。
◆ 2022.12月~2023年3月・土日曜のみ公開決定しました!!!
旧東川小学校の体育館↑↑の入口(左側)がメインエントランスとなっています
駐車場から見た、廃校にしたら勿体ないほどの立派な体育館の横姿✧ 再利用万歳です!!
体育館から続く廃校舎も3階建てで立派なので再利用されて良かったと思いました✧
エントランススペースの壁に展示されている旧東側小学校の旧校舎など