前回の続きです。
十日町市松代(まつだい)地区の、県道219号線沿いにある桐山集落にひっそりと佇む「作品名: ブランコの家」を出てから、県道を挟んで向かい側の高台に建つ古民家を利用して作られた、同集落のもうひとつの作品「作品名: 静寂あるいは喧騒の中で/手旗信号の庭」(クロード・レヴェック氏/フランス 2009・2012年 作品番号: D209)に徒歩約1分で移動しました。
先程の空き古民家よりも、こちらの方が家の外観からして比較的歴史が浅い感じで、家の中に入っても1階には「五右衛門風呂」などではなく、若干新しい感じのステンレス製の湯船が残されていたり、2階に上る階段~床は先程のようにギシギシせず、シッカリとした造りがそのまま残されていました。
その風情溢れる空き家全体に、摩訶不思議で秀逸な作品が展開されています。
そして、高さ約3.5メートルのT字型のポールから吊り下げられた2枚のステンレスの鏡面が緑輝く庭の木々などの風景を映しながら風を受けて静かに揺れる、まるで手旗信号のような形状の魅力的な作品が2021年から加わり、今までの幻想的な作品の魅力がよりパワーアップしています。
桐山集落の案内板 今回の作品は②の一番上に当たる場所にあります
219号線沿いの高台にひっそりと佇む空家全体を使用したインスタレーション(2009年)
「曲り家」の古民家内部には奇想天外な作品が展開しています♬
家の内部の作品は2009年に、緑輝く庭には2021年に作られた作品が展開されています
新緑が綺麗な5月末でしたので、まるで手旗信号のような形状のT字型ポールから
吊り下げられた鏡面に、庭の新緑が写し出されていてキラキラ輝いていました✧
そして玄関を入ると・・・外光が遮断された真っ暗な広い部屋の中央には火山岩が置かれています!!
別の角度から☆ 幻想的な中央の火山岩は赤く輝いては冷めていきます・・・
こちらも超絶ラッキーなことに始終貸切状態でしたので、ストロボをONにして
撮影してみると古民家の重厚な内装が浮き彫りになって写ってました!!!
ただ・・・作品本来の幻想的な魅力は全くもって伝わりません・・・(汗)
1階には、かつての風呂場跡もまだそのまま残されています・・・照明器具がまだ新しい感じ✧
2階に移動すると・・・まず向かって左側の部屋には、かつて田植えに使われた
道具「わく」が7本吊るされ、風に吹かれて回転しています!!
窓ガラスは黒く塗りつぶされ、リズミカルだけど少々不気味なボール音(喧騒)が響く中
青い光が断続的にわくを照らしています✧
逆サイドの部屋↑↑は窓から光が差し込んでいて明るく、円状に屏風が立てられています✧
円形の屏風の中を覗くと・・・溢れ出る霧が朝の訪れを告げるコンセプトの幻想的な光景が!!!
そして最も奥まった部屋には謎のたくさんの赤いライトがぶら下げられています✧
大きな輪全体は太陽で、赤い光が窓に映り込み家の中へと光を導くさまを表した作品とのこと✧
新潟県十日町市桐山 27-1
時間; 10:00~17:00(10・11月は16:00まで)
料金; 個別鑑賞券300円
または作品鑑賞パスポートを購入
公開期間; GW期間・5/9(月)~7/29(金)の土日祝・7/30(土)~9/4(日)の火水以外
9/5(月)~11/13(日)の土日祝
交通(公共交通機関); 北越急行ほくほく線 まつだい駅~タクシー約15分