使われなくなった体育館の木製の床を剥いで既存のコンクリート基礎を出したこと、さらに既存壁の内側に新しいコンクリート壁を造るという斬新な発想で、現代美術の大型作品が展示される施設に相応しい、ニュートラルで無機質な広々とした空間となっています。
地域が抱える空き公共建物の維持管理と、アート界の問題(アートの収納可能なスペース不足をマッチングして「倉庫」という持続性のある美術館となっています。
さらに2017年に校舎棟を改修し、作家・磯辺行久氏ご本人より寄贈された数多くの作品を展示する美術館として生まれ変わりました。
その素晴らしい作品は「第25回AACA 賞」(主催・一般社団法人日本建築美術工芸協会)にて優秀賞を受賞され、2021年に「グッドデザイン賞」を受賞されたとのことです。
※ 2022年度は11月13日をもって公開終了しました ※
美術館仕様に改修された旧校舎の玄関
作者: 中谷ミチコ氏
旧校舎の1階~2階へ続くワイドな階段の壁に展示されている圧巻の作品!!
磯辺磯辺行久氏の秀逸過ぎる作品✧
作者: 早崎真奈美氏
改修された体育館中央に配置されている左傾斜の白い作品の作者: 岡崎乾二郎氏
作者: 柳幸典氏「グラウンド・トランスポジション」(1987年・2016年再制作)
白い大きな作品名は「持ち物」 作者: 中原浩大氏(1984年・2014年再制作)
鑑賞する位置や角度によって色々な形状に変化します!!
大きな作品を展示しながら保管するにはまさにうってつけの「倉庫」です!!
最後に、体育館から続くプール跡に展開された素敵な作品を堪能いたしました。
中央に配置された黄色いピアノは奏でてみると水の中に居るような不思議な音色がしました♬
*撮影日; 2022年10月中旬*
次回は、このあと訪れたアート作品に続きます。