前回・越後妻有里山現代美術館 MonET(モネ)の続きです。
2階回廊「作品名: 16本のロープ」(イリヤ&エミリア・カバコフ氏/ロシア 2021年 作品番号: T416)~「作品名: Wellen wanne LFO」(カールステン・ニコライ氏/ドイツ 2012年 作品番号: T226)の
音楽作品も聞いたあと・・・
此処では最も印象深かった、とっても感銘を受けた作品から。
順路の次に現れたのは・・・今回「回廊の作品」の中で個人的に最も感銘を受け気に入った
「作品名: Force」(名和晃平氏/日本 2021年 作品番号: T415 通年公開)
動粘度を調整された黒いシリコーンオイルが多数の糸となって
天井から床に落下し続け黒い池となり、重力を可視化しています
個体と液体の特性を曖昧にし、時間・空間・物質のはざまに
鑑賞者の視点をいざなう空間彫刻とのことです(素材; ミクスト・メディア)
漆黒のシリコーンオイルは天井~床~天井と無限に循環しているようで・・・
今まで見たことのない斬新過ぎる作品全体、特に床に落下している
独特な模様↑↑は・・・しばし時間を忘れて見とれてしまいました(✧▽✧)
次は「作品名: ソイル・ライブラリー/新潟」(栗田宏一氏/日本 2012年 作品番号: T280)
大量の雨水や激流により石が砕かれ微生物が岩を分解しできる「土」に魅せられた
日本全土で土を採集する作家さんが、新潟県内の田や畑・崖などに露出した土を乾燥させ
ふるいにかけ、植物の根っこ・炭化物石・砂利を丁寧に取り除いてガラス瓶に詰め込んで
色別に展示しています(↑↑は向かって右側)
こちらは向かって左側を☆
両端が黒っぽい色合いの土~真ん中に行くに従って鮮やかな色合いの
土に配列されていて綺麗なグラデーションとなっています✧
そして次は「作品名: 彼岸は廻る」(森山大道氏/日本 2022年 作品番号: T419)
2003年の大地の芸術祭でのパフォーマンス作品の撮影のために訪れた際に
世界的に高い評価を受ける写真家・森山氏が撮影された夏の越後妻有の風景とのこと
そして回廊を曲がって行くと、一辺の壁一面に美しく湾曲した真っ白な作り付けの
棚のあるカフェがあります✧ 混んでいたので、その逆サイドのカウンターのみを☆
最初は・・・ただのお洒落なインテリアのカフェだと思い込んでいましたが、この一帯は全て
「作品名: Two River」(マッシモ・バルトリーニ feat. ロレンツォ・ビニ氏/イタリア
2012年 作品番号: T222)という、れっきとした作品とのことです!!!
ハードな四角いキナーレの建造物の中に柔らかで軽やかな円をすっぽりと内包させて
円弧に広がる書棚・円形のテーブルと椅子、天井に吊り下げられた約1000個の円形の
モビールなど、空間に現れる全ての要素が作品となっています
書棚は、地域の人から寄せられる民具・資料・本で構成される「Museum in Museum」と
来館者が持ち込むものを交換していく「Object Crossing」等によって構成されています
カフェの雪のように真っ白な棚「作品名: Two River」の合間には優しいタッチの
彫刻作品「作品名: 遠方の声」(中谷ミチコ氏/日本 2021年 作品番号: T413)があり
見ているだけで癒やされます(^ω^)(↑↑左側はほんの一部です)
2018年に作品制作のため越後妻有の集落を訪れた際に聞いた昔話や思い出話が
窓の外の雪原に投影されるようだと感じられ、その時間が記憶となり
この作品が誕生したとのことです(素材; 石膏・透明樹脂)
右側のお洒落なTシャツは「松代城」1階に展示されている作品「作品名: 憧れの眺望」
(エステル・ストッカー氏/イタリア 2021年 作品番号: D377)(翌日訪問&観賞)を
プリントしたものですが・・・土産品の売り物かチェックを忘れてしまいました・・・
それにしても・・・中央の「Palimpsest 空の池」は見る角度によって実に様々な姿を
見せてくれる摩訶不思議な秀逸過ぎるアートで全然飽きること無く時間を忘れて
2周ほどグルグル回ってしまい・・・このあと時間がかなり押しそうで焦ってしまって・・・
此処の外側にもアート作品が点在していることをスッカリ忘れてしまい・・・
期間中ぜひ時間を作って再訪しようと相方と誓ったのでした!!!
越後妻有里山現代美術館 MonET(2003年 作品番号; T025)
新潟県十日町市本町6-1
新潟県十日町市本町6-1
TEL; 025-761-7766
営業時間; 10:00~17:00(4/29~11/13は~18:00まで)
入館料; 1,000円(通常期間) 1,200円(芸術祭会期中) 1,500円(会期中の池での特別企画展開催時)
入館料; 1,000円(通常期間) 1,200円(芸術祭会期中) 1,500円(会期中の池での特別企画展開催時)
または、作品鑑賞パスポートを購入
休館日; 火・水曜日
公開期間; 通年公開(祝日を除く火水曜日以外)
休館日; 火・水曜日
公開期間; 通年公開(祝日を除く火水曜日以外)
交通(公共交通機関); JR・北越急行ほくほく線 十日町駅~徒歩約10分
次回は、このあと訪れたアート作品に続きます。
*撮影日; 2022年5月下旬*