前回の続きです。
日帰り入浴施設・もにわの湯から福島交通の最終バスに乗り、今回お世話になる、福住旅館さんの
玄関の真ん前で、ご親切に降ろしていただきました。
時期柄、正面玄関の菊の鉢植えは見事でした（*≧▽≦*）
時間は既に18時近くになっていましたが、チェックイン時に夕食は18時半と予約しておいたので
まずは急いで大浴場へ♨！！
飯坂温泉の名湯と、このお宿のロゴマークに使われている、おかめとひょっとこの大きな顔の
湯船に入りたかった～～(*＾。＾*)
男性用は「おかめ風呂」で、女性用が「ひょっとこ風呂」で入替は無し。
福々しくて可愛らしい顔のおかめ、おどけてお茶目なひょっとこは、夫婦円満の象徴で、
このお宿の経営者さんが、夫婦仲良く睦まじく一緒に暮らしていけますように･･･っていう想いを
込めて造られたお風呂だそうです♨＾＾
そして、このお風呂に入ると幸せになれると言われているとのことです✧
この大浴場には小さいながら新設された露天風呂「摺上乃湯」もありました･･･
最初は気付かなく、夕食前には入れませんでしたが･･･夕食後＆翌朝には入湯したのですが
何だか、お向かいの旅館からめっちゃ見えそう(((゜o゜)))
しかし、冷静に観察すると･･･悲しいことに、ほとんどは廃業した旅館のカラの建物でした･･････
同じ福島県・土湯温泉と違い東日本大震災の影響は少なく、すでにバブル崩壊後倒産・廃業した
旅館・ホテルが多いとのことです･･･
まあ、露天風呂はゆ～～っくりといつも貸切状態で思い切り満喫できましたが、なんだか
この空虚な風景は複雑な気持ちになりました･･････(>_<)
泉質；単純温泉 pH; 8.6 無色透明・無味・無臭。加温・循環あり
微量にラジウムを含有しているとのこと
効能；神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・打ち身・くじき・冷え性などの
一般適応症
飯坂温泉を流れる摺上川（先程行った摺上川ダムの下流にあたる）を挟んで、旅館が立ち並んでいる
情緒ある温泉街の一角に、この純和風温泉旅館も位置しています。
飯坂温泉は、奥州有数の古湯であり、また奥州三名湯のひとつでもあります（鳴子温泉・秋保温泉・
飯坂温泉）。
古くは「鯖湖の湯」と呼ばれたとのことです。
また、日本武尊の東征時、この地で湯治したという伝説が残っているそうです。
また西行法師もこの湯を訪れ、此処で「あかずして 別れし人の すむ里は 左波子（さばこ）の見ゆる
山の彼方か」と詠み、そこから「鯖湖の湯」という名が付いたといわれています。
世に知れ渡るようになったのは、江戸時代中期の享保年間の頃からで、各街道が整備されたことにより、
周辺の庶民に加えて多くの旅人が訪れるようになりました。
かの松尾芭蕉もこの地を訪れ、「奥の細道」にも飯坂（文中には飯塚とある）のことが
紀行文に記されており、さらに知名度を広めた･･･ただ、石川県・山中温泉とは対照的に、いまひとつ
好意的な感想を残していないとのことは、かなり残念なことです･･････(~_~;)
当時のお宿には内湯がないものが多く、外湯で湯治するスタイルが一般的だったことがおそらく
気に入らなかったのでしょうか･･･。
まぁ、自分も個人的には共同浴場などの外湯よりかは、旅館・ホテルなどの内湯で、ゆ～っくりと
くつろぎたい派なので、何となく分かるような気がするかも･･･（- -;;;）
しかしながら、飯坂温泉駅前には立派な彼の銅像が建てられていました(~_~;)
「鯖湖の湯」から「飯坂温泉」に名称変更したのは、この辺りが飯坂村という地名であったので
飯坂村の温泉、すなわち飯坂温泉になったという単純な理由からだそうです。
俳人・歌人では正岡子規・与謝野晶子らも訪れており、近世ではヘレン・ケラーが二度も訪れています。
共同湯は、鯖湖湯・十綱湯・仙気の湯・切湯・導専の湯・大門の湯・八幡の湯・天王寺穴原湯・そして
リニューアルオープンした波来湯の９軒が現存しており、いずれもリーズナブルな料金で利用できます。
鯖湖湯付近には、にぎやかな飲食店街が多くてとっても便利。
しかし･･･バブル時代は、華々しいネオン街の歓楽街が開けていたらしいですが･･･
現在の方が、閑静で落ち着いた風情が魅力的な温泉街であると自分は思います。
この時間、ほとんどの宿泊客は夕食中らしく、福住旅館さんの「ひょっとこ風呂」で、飯坂温泉の名湯を
ず～っと貸切状態で堪能したあとは、楽しみな夕食！!✧
ぎりぎりの時間に部屋に戻ったのですが･･･まだ用意されていなかったのでホッとしました～～(＾。＾)
10畳の部屋に１人泊でしたが･･･座イス＆座布団は、なぜか５人分もあった！！
座布団はフッカフカ～（＾ω＾）
窓の外には摺上川の清流が望めて爽快です✧＾＾
しかし、とっても残念なことには、廃業した旅館も多く見えて何だか微妙な感じもしました･･･（- -;;;）
この日は、チェックインの時に見かけた地元の老人会の団体さんが、ちょうど宴会中ために
お忙しいのか･･･約10分後くらいに細身の可愛らしい（年上なら失礼デス＾＾ゞ）仲居さんが
ド～～ン！！！ ･･･と、お盆ごと超絶美味しそうな和会席膳を、部屋まで持ってきて
くださいました！！！✧
めーーっちゃボリュームのある美味しい夕食と聞いてはいましたが･･･ホントにスゴイ！！！✧＾＾
クオリティーも高くて豪華！！！✧✧
すき焼き・生のカニしゃぶ・お造りに天ぷらにマイタケ釜めし（✧▽✧）♬
大食いの自分は、会津の美味し～い地酒と共にすべて美味し～～く完食（*^_^*）
郷土色は薄かったけど･･･今のご時世、福島県産食材は極力使用してはならないらしいので、
仕方がないことなのかも(*_*)
個人的には全然気にならないので、出していただきたいものです･･･。
やはり･･･担当の可愛い仲居さんも、自分の完食にビックリしていました･･･(゜o゜)
逆に思うのですが･･･皆さん、そんなに残すのでしょうか？？
就寝前に大浴場に行ったら、ちょうど出て行く老人会の方３人とすれ違いました！！
なんと３人共、律儀に挨拶してくださったので、自分も笑顔で返しました＾＾
東北に来るようになって、本当にいつも思うのですが･･･こちらの方々は、普通に無視し合う東京圏とは
違って、と～っても温かくて親しみやすいし礼儀正しい方が多いと思います（＾ω＾）
大浴場などで挨拶してくださるのは、大抵こちらの方々です。
彼女たちが仲間内で話している素敵なお国なまりでわかります･･･私の出身地・関西圏はさほど律儀では
ないけれど･･･そういえば結構フレンドリーに挨拶しあうかも（＾＾；
ともあれ、大浴場＆露天風呂はず～～っと貸切状態で名湯を満喫できました(*^。^*)
そして部屋に戻り、このお宿の名物・丸八社製の最高級敷き布団「ファートン」＆掛け布団は
フワフワの羽毛布団で、いつになく熟睡zzz
お布団があまりにも気持ち良すぎたので、不覚にも無意識に携帯のアラームを止めて寝坊してしまい
急ぎで大浴場へ！！♨
７時半を過ぎていたが、ちょうどタイミングが良かったのかガラすきで、またまた貸切状態で名湯を
ゆ～～～っくりと満喫できました～～＼(^o^)／
朝食も、部屋でゆ～っくりと和食膳をいただきました✧
昨日と同じ可愛らしい仲居さんが、またお盆ごとド～ンと持って来てくださいました！！
そして、お茶を入れ、ご飯までよそってくださって至れり尽くせりでした＜m(_ _*)m＞！！！✧＾＾
前日の夕食時に彼女に、念のため「明日の朝食には納豆出ますか？」って恐る恐る尋ねたら･･･即答で
「出ますよ～それもニオイのキツめなのが･･･苦笑」と笑いながら教えてくださったので
自分は大阪出身のため大の苦手で見てニオイを嗅ぐだけで食欲減退するので、抜くだけで満足の旨
お伝えすると･･･代わりの一品を付けてくださいました（≧▽≦*）♬
本当に、ホントに大大感謝デス＜m(_ _*)m＞！！！
福住旅館さんは、朝夕共に「部屋食」なので、温泉宿に一人で宿泊したい方には、まさに
うってつけの、と～っても居心地良い温泉旅館でオススメです♨✧
チェックアウト時間の10時まで部屋でゆっくり休んだあと、チェックアウト手続きの際、フロントに
いらした親切な女将さんに観光情報＆道を聞いてから、これから徒歩で飯坂温泉の名所「旧堀切邸」に
行くことに決め、そのあとに向かう奥飯坂・天王寺温泉と穴原温泉にも徒歩で向かうことにしました。
* 撮影日；2011年11月10～11日 *
次回は、「旧堀切邸」と可愛らしい看板ネコちゃんのお宿・日帰り入浴に続きます。
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（左上「地図から探す・1名」から要検索;その下「目的から探す・温泉宿♨」では出づらいです）
