温泉巡り一人旅の楽しみは・・・

誰に気を遣うことなくマイペースな一人旅の回想録で、老若男女問わず安心してご覧いただけます♨

群馬県北部の温泉旅 ② 上牧温泉「辰巳館」さん

 
 
上越線・JR水上駅から上り電車でわずか一駅の、JR上牧(かみもく)駅に到着したが・・・
なんと無人駅でした!!!
駅のホームから改札口までは、かなり高低差があり・・・下りはそうでもなかったが、登りは階段しか
無かったので、複雑骨折のため当時まだ右足の悪い自分には結構キツかった~~(;ω;)
 
 
 

    f:id:onsen_tabi1:20190721010624j:plain                                                                                        ホームからは遠く谷川岳を望めます✧

 

    f:id:onsen_tabi1:20190721010737j:plain                                                                                     上牧駅は無人駅です!!

 

    f:id:onsen_tabi1:20190721011836j:plain                                      ホームから駅舎までは長~~い階段を通ります(- -;;;)

 

 

ここから平坦地を歩いて約5分で今回お世話になる、辰巳館さんに到着しました。
あらかじめ予約しておけば、お宿の送迎車がお迎えに来てくださいますが、東京方面から来る
場合がほとんどなので・・・自分は逆方向から来たし、いいお天気だし運動にもなるので歩きました。
 
南竜館(1961年築)・登竜館(1970年築・1989年改装)・最近できた昇竜館の3棟から成り、全41室の風情ある純和風旅館です。
 
 
 

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上牧温泉の始まりは、大正13年このお宿の初代・深津謙三氏が、毎年田畑の一部が枯れる場所を
不思議に思い、その時代では珍しい動力を使って、この地で初めて温泉を掘り当てたとのこと。
この温泉は、谷川岳の雪解け水が利根川のせせらぎとなり、その水が地中で温められて
約17年の歳月を経て湧き出る、効能豊かな天然温泉で、飲用もできる良質な温泉です。
 
このお宿は、かの有名な裸の大将・山下清画伯とその師・式場隆三郎先生が、こよなく愛したお宿
とのことで、昭和30年代、山下清画伯は何度となく先生と一緒に訪れ、フランス留学を前にして
貼絵や水彩・マジック画など数々の素晴らしい作品を残して行ったそうです。
上牧温泉という、豊かな自然に恵まれた素朴で、のどかで閑静な土地に、山下画伯のピュアで
素朴で素直な人柄がぴったりと合ったのであろう・・・。
日本のゴッホともいわれる放浪画家の彼の作品は、このお宿の「山下清ギャラリー」に飾られています。
ついには昭和36年、彼の晩年の作品・「大峰沼と谷川岳」の原画をもとに、「はにわ風呂」に
日本で唯一の浴室大壁画を自らの手で完成されたとのことです。
 
 
 

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    f:id:onsen_tabi1:20190722094237j:plain                 安らぎを与えてくれる、心洗われる素晴らしい作品を観賞しながらの湯浴みは格別♨✧^^

 

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    f:id:onsen_tabi1:20190722094513j:plain                                                   アメニティーも豊富に揃っている「はにわ風呂」(*^-^*)

                                    
 
 
このお風呂には、すのこの下を源泉が流れて体の芯まで美しくする、日本古来より伝わる
「源泉蒸し風呂」も備わっています。
 
ちょうど「はにわ風呂」の右上に当たる(写真でも右上部分)場所には、終日女性専用の
「ひすい風呂」もあるので、大大人気の「はにわ風呂」が混み合っている時などは、と~っても便利♨✧
 
 
 

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    f:id:onsen_tabi1:20190722094709j:plain                                                               山小屋風の、風情あるパウダールーム✧^^

 

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    f:id:onsen_tabi1:20190722094836j:plain                                         9~11月には、地元・月夜野産のりんごが浮かぶとのこと✧^^

                             

 
 
自分が訪れたのは2月だったので・・・りんごは全然浮かんでいなかったけど、透明感溢れる
良質な温泉を思う存分、ず~っと貸切状態でゆ~~っくりと満喫できました~(*^。^*)v
 
あと、このお宿には貸切風呂も2ヶ所あります。
「純和風造り総檜風呂・鄙の湯」と、「源泉ジャグジー&蒸し風呂・風月の湯」は両方とも
源泉かけ流しとのこと!!
    60分・3,000円 チェックイン時予約
 
泉質;カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉   pH; 7.9
無色透明・無味・無臭
「はにわ風呂」・「ひすいの湯」・加温あり、かけ流し
「かわせみの湯」・「たまゆらの湯」・加温あり、かけ流し・循環併用
 
効能;神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・打ち身・くじき・病後回復などの
一般適応症のほか、
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・虚弱児童・動脈硬化症など
 
飲泉の効能;慢性便秘・胃腸病など  ※飲み過ぎは禁物!!
 
日帰り入浴;1,000円 (タオル付き) 14:00~16:00  
 
 
 
夕食は、お食事処ということだったが・・・通していただいたのは、なんと!!!✧
落ち着きのある個室で囲炉裏が備わった、広々とした所で、と~~ってもラッキー!!!♡
「いろり献残(けんさん)焼」という炭火焼料理を、ゆ~っくりといただきました✧^^
昔、上牧では上杉謙信VS武田信玄の豪族の戦いが長いこと続いたといわれ、武士が山菜や川魚を
剣に刺し、焚火にかざして焼いたことから、剣先(けんさき)焼が「献残焼」になったとも
いわれています。
この炭は、群馬・片品村の炭博士ともいわれる須藤金次郎氏に丁寧に焼いていただいた、
地元のナラ材の炭を使用しているとのことです。
炭火で味わう岩魚の塩焼き・地鶏の炭火焼・シメの焼おにぎりなどは格別!!!✧
そのほか、川魚の刺身・群馬県ならではのコンニャクのお造りや煮物など、どの品もめっちゃ
美味しくてデザートの手作りババロアもと~っても美味しかったです(*^u^*)♡
担当して下さった女性スタッフさんは、と~っても感じ良くて明るい丁寧な方だったので、
一段と美味しくいただけました(*≧∀≦*)
 
 
 
翌朝の朝食前も大浴場へ行きましたが、前日の夕食後に引き続き、すでに男女が入れ替わっており、
もう一ヶ所の広々とした総檜造りの内湯「かわせみの湯」&庭園岩露天風呂「たまゆらの湯」へ。
昨晩同様かなり混み合っていましたが・・・両方とも広々としていてあまり気にならすに、
ゆ~っくりと温泉を楽しむことができました(*^-^*)♨✧
 
 
朝食は、谷川岳を望む広々としたレストランで和食膳をいただきました。
特に、「尾瀬ざるどうふ」が美味しかった~♡^^
・・・・・・しかし・・・自分は大阪出身ゆえ大大大嫌いな納豆も出て来た・・・同じ空気を吸っていたく
ないので、すぐに下げてもらいました・・・(>_<)(;ω;)!!!
こればかりは、かなりテンション下がった~~~(  ▽|||||)
 
しかし、部屋に戻ると・・・チェックアウトまでお布団そのままだったので、めっちゃ嬉しくて、
再びテンション上がりました~~(*≧▽≦*)♬ (かなり単純バカです^^;;;)
復路に乗せていただいた、送迎バスの運転手さんも超絶感じ良くて親切でした♬^^
 
なんといっても山下清画伯の大壁画のある「はにわ風呂」が最高に素晴らしかったので、
いつかまた訪れたいお宿となった。
今度こそは、ちゃんと前もって納豆を抜いていただこう!!!(滝汗)
 
 
 
 
JR上牧駅は、特急が停車しないので・・・普通列車で高崎駅まで約1時間かけて行き、乗り継いで
湘南新宿ライン(普通快速列車)のグリーン車で楽に新宿駅まで約1時間半乗車してから、
最寄りの駅まで約15分ほどで帰ることができたので、上野駅到着の特急水上号よりは、随分近くて
簡単に行けることが、この時発覚しました!!!
 
 
 
 
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