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大地の芸術祭(新潟 越後妻有)⑥「作品: たくさんの失われた窓のために」~「作品: 日本に向けて北を定めよ (74°33’2”)」【番外編】

 

前回の続きです。
まずは、国道353号線沿いにある「作品名: 中里かかしの庭」を出発して再び国道に戻り、約5分ほど十日町市街方向にレンタカーを走らせて行くと、左側に「ぴっとランド」さんがある十字路があるので、左折して清津川フレッシュパークに向かって行くと、その途中に桔梗原うるおい公園があります。
(清津川に架かる「倉俣大橋」の手前)
その小高い美しい丘の上に、次なる目的の作品「作品名: たくさんの失われた窓のために内海昭子氏  2006年・作品番号: N028が展示されています。
この作品を制作されたアーティスト・内海氏は、妻有(つまり)を来訪された際、この地の自然に圧倒され、自然を邪魔することなく慎ましく咲く花のような作品を目指されたとのことです。
高原の凛とした爽やかな風にたなびく白いカーテンは、内海氏の意図通り作品を鑑賞する人々の心に、陽の光や里山の風のそよぎを届けてくれるので、実際にこの丘の上に立ち、見ているだけで爽快な気持ちになり、とっても心癒されます。
 
じつは・・・自分が「大地の芸術祭」に興味を持ったのは、相方の勧めと・・・
この素晴らしい作品と周囲の美し過ぎる風景とが、あまりにも融合している写真を見て、一目惚れしてしまい、是非とも実際に自分の目で拝見してみたい!!!・・・と強く思い、2018年に初めて足を運び、あまりにも素晴らしい作品で感動の嵐でしたので、今回は2回目の再訪となりました。
ただ、前回の訪問時の方が風がほとんど吹いておらず、作品そのものの美しさが際立ってましたが・・・
今回は、かなり強い風が吹いていたので、秀逸過ぎる作品の魅力を今ひとつお伝え出来ないと思いましたので、あえて以前のアルバムから画像を引き出してまいりました。
 
 

                             2018年撮影: 中里地区 桔梗原集落  桔梗原うるおい公園内・たくさんの失われた窓のために 

 

    

     ” 部屋の窓から見える風景は「私の風景」となる。
          窓から見える風景を通して外に広がる妻有の風景をもう一度発見するための窓。
          揺れるカーテンは風を映す。” 
          以上を意図として作品を作られたとのことです。
 

    

    越後妻有の自然に圧倒されて自然を邪魔することなく慎ましく咲く花のような作品に
    されたいという思いの通り・・・高原の凛とした爽やかな風にたなびく白いカーテンは
    鑑賞する我々の心に、眩しい陽の光や、爽快な里山の風のそよぎを届けてくれます♬
    何度でも再訪したくなりまます~~しかしどの角度から見ても素晴らしい!!!✧
 
        
                   設えられた展望台から見た美しい風景は、作品をますます引き立てています✧
      カーテンの分かれ目からは「清津川」が眺められます!!!
 

                       駐車場から向かった時は4年ぶりに再会出来たことに幸せを感じてましたが、よ~く見てみると・・・

 

    

     とっても秀逸過ぎる美しい作品ですが・・・今年は強風のせいで、向かって左側の
     カーテンが窓枠を一回転して絡まってしまい窓枠ばかりが目立っていました・・・(汗)
     それでも、この地の美しさは相変わらずでした✧
 

    

     本当に・・・この日はめっちゃ風が強くて折角の美しい白いカーテンを
     前回訪問時よりも楽しむことが出来ませんでしたが、作品の向かって右側(西側)の
     平ったくて広大な「河岸段丘」や、窓越しに望める「清津川」の美しい風景を
     見ることも出来たので、やっぱり来て良かった~って思いました!!!✧
 
 ※ この素晴らしい作品に登る不届き者がいるそうですが本当に止めてほしいです(怒)
   事故になり怪我等するのは全然勝手ですが、それによってこの素晴らしい作品がダメージを
   受けてしまうことを危惧しています・・・今後もずっと、この地に定着していただきたいので!!
 
 
    
                桔梗原うるおい公園の敷地内には池もあり、小振りの可憐な花菖蒲が咲いていました⚘⚘
 
 
新潟県十日町市桔梗原キ 1463-1(桔梗原うるおい公園内)
料金; 作品鑑賞パスポートを購入
公開期間; GW期間・5/9(月)~11/13(日)の火・水曜日以外の日中
交通(公共交通機関); JR越後湯沢駅~急行バス「森宮野原行き」約35分~「稲荷様入口バス停」下車~
            徒歩約7分
 
 
 
そのあと、桔梗原うるおい公園から車で「中里中学校」を目途に走って行くと・・・
約2分(徒歩では約20分; 約1.5km)の場所に、次なる目的の作品・日本に向けて北を定めよ  (74°33’2”)  (リチャード・ウィルソン氏  2000年・作品番号: N010)が展示されています。    
この作品は、作者・リチャード・ウィルソンの、イギリスの首都・ロンドンにある自宅をもとに、
実物大の構造だけ、方位を保ったまま妻有の地に移動させたとのことです。
ロンドンと妻有という距離的にも文化的にも全くかけ離れた土地を空間的に関係させたという、奇想天外な試みの作品とのことです。
当初は背景の「十日町市立中里中学校」の校庭(現役)に造られていると思いこんでましたが・・・
よ~く見ると・・・スグ隣の緑地に作られていました(汗)
こちらは「大地の芸術祭」終了後も、この地で通年公開されています。
 
 
        
                   中里地区 通り山集落「十日町市立中里中学校」校庭隣の緑地にある
                   日本に向けて北を定めよ  (74°33’2”)  (2000年)
 

                                                  道路を隔てて逆サイドの美しい田園風景にも癒されます(^ω^)

 
 
新潟県十日町市桔梗原キ 1301(中里中学校隣) 
料金; 作品鑑賞パスポートを購入
公開期間; GW期間・5/9(月)~11/13(日)の火・水曜日以外の日中
交通(公共交通機関); JR越後湯沢駅~急行バス「森宮野原行き」約35分~「稲荷様入口バス停」下車~
            徒歩約17分
 
 
 
 
次回は、このあと訪れたアートに続きます。

 

 

                          *撮影日; 2022年5月下旬*