前回の続きです。
越後湯沢温泉 さくら亭さんを出発して国道17号線に出て北上し、清津峡(松之山・津南)方面に左折して国道353号線に入りました。
そして、清津峡に向かう県道389号線に左折して降りて行きました。
今回は、連日の徹夜に近い激務で疲弊しきっていた相方を助手席に押し込めて、度重なる秘境温泉巡りのおかげで山道は何てこと無い自分がずっと運転していましたが・・・
国道といっても2車線道路で道幅は広くて良かったものの、意外とヘアピンカーブが多かったので、朝一番から全然気が抜けませんでした(汗)
それにしても・・・朝から自分たちよりもっと早く来られてる方々が思いのほか多く、最も清津峡渓谷トンネルに近い第一駐車場は既に満車とのことで、その次に近い第二駐車場はまだ余裕でしたので
ラッキーでした。
(約1時間後に戻って来た時は既にほとんど満車状態でした・・・さすが大人気のスポット!!)
出発してから第二駐車場までは約25分位で到着しましたが、そこから坑道入口までは徒歩で約7分程かかったと思います。
大地の芸術祭とは、新潟県の越後妻有(つまり)地域・十日町市と津南町の、760k㎡もの広域にわたって、過疎高齢化が進む日本有数の豪雪地であるこの地域を舞台に、十日町市街地に位置する越後妻有里山現代美術館 MonET(モネ)を中心に、2000年から3年に1回開催されている、世界最大級の国際芸術祭です。
総合ディレクターは、新潟県上越市ご出身で東京芸術大学卒の北川フラム氏で、美しい癒しの里山風景の中、およそ200の集落に現代アート作品が散在していて、現代の合理化・効率化の対極として、徹底的な非合理化・非効率化を試みられたとのことです。
世界的アーティストが手掛けられた約200の「常設作品」に加え、会期中には新作が公開されています。
それぞれのアート作品は、里山の美しさ・豊かさを際立たせています。(HPより)
また、トリエンナーレとは通常、3年に一度開催されるという意味なのですが・・・
開催されるはずだった昨年は、幾分かはマシな今年よりも状況が酷かったために中止となってしまい
今年に持ち越され、開催期間も通常より長い(通常は約2ヶ月間→今年はなんと約5か月半; 4月29日(祝)~ 11月13日(日)火・水曜休み・一部施設は土日祝のみ)とのことです。
ただ・・・開催スタート時~自分たちが訪れた時は、現在よりも状況は落ち着いていたためで・・・
行動制限こそ出ていないものの、最近は弱毒化した?感じだけど何だか怪しい感じになってきているので、期間中は自由に使用出来る「パスポート」を近いうち再訪して、未だ鑑賞していないアートに
使いたいということもあり・・・
何とか無事に完走出来ることを切に願っております。
上信越高原国立公園内・越後妻有を代表する名所のひとつである清津峡は、日本三大渓谷のひとつ(黒部峡谷・大杉谷と共に)でもあり、1996年10月に開坑された清津峡渓谷トンネルは全長750mで、往復の所要時間は約40~60分です。
2018年4月28日に「大地の芸術祭 アートトリエンナーレ 2018」のため改修され、リニューアルオープンされましたが、その際に中国出身の建築家・マ ヤンソン氏と彼によって設立された、MAD Architects(建築事務所)の方々による作品「Tunnel of Light」(トンネル内部作品タイトル)が作られたとのことです。
この作品は、トンネル全体を外界から遮断された潜水艦に見立て、外を望む潜望鏡として途中2ヶ所の見晴所と、終点の「パノラマステーション」等で作品を展開しています。
自然の「5大要素」(木・土・金属・火・水)を利用しながら建築的な空間とアーティスティックな雰囲気を作り出し、歴史あるトンネルを変容させました。
人間と自然の関係を改めて考え、地元の人々と来訪者双方を土地の圧倒的な美しさに再び繋げることを意図としているとのことです。
(以上、いただいたパンフレットより)
そして、今年はさらに第二見晴所(白×黒のアート)が出来てパワーアップしました。
㊟ 要事前予約;7/30(土)~ 8/21(日)・10/29(土)~11/6(日) ← 以外は予約不要
第二駐車場のすぐ隣には清流「清津川」が流れています✧
県道389号線から第二駐車場を見下ろしたところを☆
トンネル入口までは約7分位歩きましたが、その間・・・この時期特有の
新緑や可憐な花などの絶景が続くのであっという間に到着しました!!
途中↑↑のような輝く新緑の中に・・・真っ赤なモミジ(1年中赤い品種)が対照的で綺麗✧
やっと到着した坑道入口付近に・・・可憐な白いマーガレットが癒やしてくれました(^ω^)
↑↑の逆サイドがちょうどトンネルへの入口となっています
2018年に訪れた時は閉坑時間ギリだったので誰も居ないトンネル入口を撮れました☆
坑内に入るとヒンヤリ涼しくて外気の暑さがウソのよう!!
作品名「光のトンネル」の通り幻想的なライトの美しい風景✧^^
渓谷に向かってトンネルが横方向に施され(↑↑は第2見晴所)アートになってます✧
外を流れる「清津川」の激しい流れが見晴所に流れ込んでくるように、壁面と床を
黒×白のストライプで覆い、空間を清津峡と一体化してダイナミックな動きを
作り出しています!!!(作品名「Flow」)
縦方向に撮るとますますダイナミックなストライプ!!
白×黒の躍動感溢れるストライプが美しい、坑内中央の丸いカプセルの
ような物体は何とトイレ(2室)!!
(トイレの壁面は鏡になっており、内部からだけが外の景色が楽しめるように
なっているので、これもアート作品✧)
鏡面がストライプを写し出して反射することにより、より空間に溶け込んで
トイレそのものの形状が視界から消えていきます・・・
入口から最も近い第1見晴所は、普通に打ちっぱなしコンクリートのみで
特に何の変哲もありませんでしたが・・・↑↑は実にアーティスティック✧
外をのぞき込んでみると・・・渓谷の絶景が!!!✧
ほとんど垂直に近い激しい渓谷美が展開されています!!!
新緑と清津川のブルーがとっても印象深かった(≧▽≦)
最後に・・・と~っても美しい第2見晴所を真正面から☆
坑内にある「柱状節理」の説明書き
さらに光のトンネル「色の表出」を進んで行きます~~
第3見晴所には予想をはるかに超えた秀逸過ぎる光のアート!!!✧(午前中)
作品名「しずく」 終点「パノラマステーション」から戻って来た時に撮ったもの☆
ひとつ上の画像とは少々色合いが違って見えます・・・午前と午後では
外から差し込む光の加減によって様々な色合いになるようです✧(ほぼ正午)
こちら↑↑は2018年に閉坑時間間近(夕方)に撮ったもの☆
上2つの写真と同じ場所にもかかわらず何だか違うものを見ている感じ!!!
いただいたパンフレットによると・・・
「湾曲した壁にちりばめられた露のしずくのような形の鏡が
外の風景を反射しながら内部に取り込む。
自身の姿もまた様々な角度で反射し、超現実的な空間を作り出す。
日が落ちると鏡の背面から日のような赤いライトが徐々に空間を覆っていく。」
・・・とあったので・・・自分の気付きは間違ってなかった~・・・って納得でした✧^^
(実は・・・前回・今回合わせて一番のお気に入りショット♬)
最も奥に位置する「パノラマステーション」は今回の芸術祭で一番人気とのこと!!!
床一面に渓谷から湧き出る沢水を張り、トンネル壁面にはステンレス板を張ることにより
外の景色が内部空間に映し込まれ、半円であった外部の風景が完全な円として
光のトンネルを映し出しています✧ (いただいたパンフレットより)
作品名; 「ライトケーブ」(光の洞窟)渓谷の景色を水鏡で反転させた
秀逸過ぎるアート空間となっています✧
壁面右側から・・・床面に張られた冷たい沢水が湧き出ているところを☆
もう少し遠くから撮影すると・・・半円形のトンネルが水面に映って円形のシルエットに✧
トンネル最先端部「パノラマステーション」から見た「柱状節理」のV字谷が圧倒的!!
※ 「柱状(ちゅうじょう)節理」とは・・・火山噴火時のマグマがゆっくりと
冷却固結する際に五角形や六角形などの柱状の亀裂が出来た火成岩のこと
向かって左岸の歩道のようなものは以前の遊歩道跡!?
最後に立ち寄ったエントランス施設「ヘリスコープ」(潜望鏡)
2階にある足湯(天然温泉)の天井を見上げると・・・
清津峡の景色が丸い開口部を覆う鏡に反射して内部まで差し込んでいます!!
此処の1階はカフェになってます♬
新潟県十日町市小出癸 2119‐2
TEL; 025-763-4800
公開期間; 通年公開
要予約期間:GW期間・7/30(土)~8/21(日)・10/29(土)~11/6(日)
※冬季は積雪状況により休坑
開坑時間; 8:30~17:00(最終入坑; 16:30)
入坑料金; 大人・1,000円(作品鑑賞パスポート提示で一般のみ500円)
小中学生・400円
交通(公共交通機関); JR越後湯沢駅~急行バス「森宮野原行き」約25分~「清津峡入口バス停」下車~
徒歩約30分
次回は、このあと訪れたアート作品に続きます。