前回の続きです。
JR青森駅から約90分ほど送迎バスに乗せていただき、八甲田山方面に入っていくと、
今回お世話になる酸ヶ湯温泉旅館さんに到着します。
遅い春を迎える頃、八甲田大岳・井戸岳・赤倉岳などの北八甲田や、毛無岱・田茂萢(たもやち)岳
などの湿原への入口でもある酸ヶ湯温泉は、八甲田観光の要として賑わい始めます。
この温泉の歴史は、約300年前の貞享元年(1684)狩人に撃たれた鹿が温泉で傷を
癒しているところを発見され、その温泉に薬効があることを知り「鹿の湯」と名付けて
利用していたとのことです。
以来、現在の混浴大浴場「ヒバ千人風呂」内「熱湯」の周辺に数ヶ所お湯が湧出しており、地元の人々が
そこに小屋を建てて山菜取りの人や狩人らに温泉を開放していたそうです。
そのような湯主たちが協力して組合を設立したのが「酸ヶ湯」の原型となったとのことです。
最初は湯治棟だけしか無かったようですが・・・その後、旅館部など増改築して現在に至っています。
そして昭和29年には、数ある全国温泉のモデルケースとして、群馬県・四万温泉&栃木県・日光湯元
温泉と共に、栄えある「国民保養温泉地第一号」の指定を受けました!!
これは、温泉の物凄い豊かな効能・豊富な湧出量・広大な収容施設・閑静で空気の綺麗な環境・
交通の便の良さなどが選ばれた理由だそうです。
今でこそ、JR青森駅~車で約90分ほどかかりますが当時、国鉄時代は今のお食事処「鬼面庵」さんが
ある場所に「酸ヶ湯温泉駅」なるものがあったそうです!!
また、このお宿は世界的に有名な版画家・棟方志功画伯が常客で、湯治をしながら数々の作品を彫られ
世に送り出されたそうです。
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今回、この旅館のお風呂は「写真撮影厳禁」なので、ハナっから諦めていましたが・・・
かねてから憧れていて、この温泉&お宿の良さを自分の拙いブログ内で是非ご紹介させていただきたい
旨をダメモトで申し出たところ…と~っても親切な男性スタッフさん(責任者の方?)が快諾して
くださいましたたので、晴れてこの旅館の素晴らしい温泉施設をご紹介出来る運びと
させていただきました!!!✧
夕食後に1階の自販機前で、どのビールを買おうか迷っていたところ、偶然再会出来た
うえに・・・ちょうどこの時間「ヒバ千人風呂」は混浴時間帯(←ほとんど男性専用時間のようなものです)だったので私のカメラを持って入られ、ご親切に撮影までしてくださいました!!
本当に、ご協力ありがとうございました<m(_ _*)m>^^
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「酸ヶ湯そば」を堪能したあとは早速、女性専用浴場「玉の湯」へ(*≧▽≦*)
とっても風情ある廊下をひたすら歩いて行くと・・・
めっちゃ趣のある入口です~~(*≧▽≦*)
源泉100%掛け流しの新鮮な温泉が贅沢に掛け流されています(*≧▽≦*)♨
この温泉さえあればもう何も要りません✧^^ 湯船の大きさ;約3×4m位
洗い場はシャワー&カランが8ヶ所あります
「玉の湯」前の洋式トイレも風情ある趣きです(*^-^*)
そして、いよいよ・・・約10年ほど前からズ~ッと憧れ続けていた「ヒバ千人風呂」の女性専用時間が
やってまいりました!!!
青森県産アスナロの木造・約160畳という圧倒的な広さにもかかわらず、柱が1本も見当たらない
素晴らしい建造物です!!
湯船の底から湯玉が浮かび上がる「熱湯(ねつゆ)」や、入ると「熱湯」よりも熱く
感じるが温もりの持続が短く、四分~六分くらいの温もり具合になると云われて名付けられた
「四分六分の湯」などがあり、すべて加水・加温ナシの100%源泉掛け流し♨✧
その乳白色の湯は日ごとに濁り具合が違うという、まさに生まれたてのいで湯です✧
シャワー・カランやシャンプー・ボディソープなどは備え付けられてないので、全て使用出来る
男女別浴場「玉の湯」(↑↑にて女性用紹介済み)が新設され、とっても便利になったようです。
この大浴場に来る前に、是非訪れておきたいですね。
これは女性宿泊者の特権なのですが・・・いざ行ってみてビックリしましたが・・・・・・
ものすごい女性陣の数!!!!!
上はおそらく70代(私がお逢いした宿泊者の方は60~70代の方がほとんど)でしたが、
普通に正常な神経の持ち主の女性ならば、幾つになっても「混浴」は絶対にイヤで
「女性専用時間」を選んでわざわざ出向いて来られるんだなぁ~と痛感いたしました(- -;)
この日、最年少の自分も当然!!! そのうちの一人ですので、日本の混浴文化の将来が危ぶまれつつ
あるな~と、漠然と思ったりもしましたが、やっぱり大多数の女性は女同士だけで心おきなくゆっくりと
温泉を満喫したいものなんです・・・(-ω-;)
しかしながら、この旅館は「混浴を守る会」にて日本の温泉文化である「混浴」を守り
伝えられています。
「ヒバ千人風呂」入口♨
とっても趣き深い脱衣室(女性専用)
正面には「四分六分の湯」があります この日は綺麗な乳白色でした♨✧
入ると手前に「熱湯」、奥に「四分六分の湯」、左側には「滝湯」(打たせ湯)があります♨
泉質;酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
(硫化水素型) pH; 2.02 (低張性酸性高温泉)
白濁色・酸味(強いレモンのような酸味)・硫黄臭&微鉄臭
泉温; 49.6~89℃ 湧出量; 約110リットル / 分
メタけい酸含有量; 218.1 mg / kg →女性に嬉しい「美肌の湯」✧
加水・加温・循環ナシ 100%源泉掛け流し!!
効能;神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじきなどの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・虚弱児童・糖尿病・高血圧症・動脈硬化症・痛風など
続きまして夕食です。
青森県の山海の幸が豊富に使用されている和会席料理を、食事処でいただきました。
最初は・・・「お品書き」とともに↑↑がセットされていました(*≧▽≦*)♬
続いて温かい「焼き物」「煮物」がきましたので、辛口の地酒をいただきました(✧∀✧)
超絶美味しい「地物のキノコのお味噌汁」&青森独特の香の物&地元産の白飯✧
次は朝食です。
朝食はバイキング形式で、夕食とは違うレストラン「鬼面庵」でいただきました。
正面にある地物「キノコの佃煮」が最高に美味しかったので最後にパチリ☆
最初は謙虚に?普通にいただきました♬ どの料理もめっちゃ美味しかったです✧
青森県青森市大字荒川字南荒川山国有林小字酸湯沢 50
TEL;017-738-6400
総客室数; 全134室
in; 15:00 out; 10:00
交通; JR青森駅~路線バス約90分~「酸ヶ湯温泉前下車」徒歩1分
(送迎アリ / 要予約)
JR新青森駅~路線バス約70分~ 〃 〃
(こちらは送迎ナシ)
* 撮影日; 2014年6月10~11日 *
次回は、このあと訪れた青森県の日帰り温泉に続きます。
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(左上「地図から探す・1名」から要検索;その下「目的から探す・温泉宿♨」では出づらいです)