前回の続きです。
秋田県南東部に位置する、小安峡(おやすきょう)温泉の最奥部にひっそりと佇む、秘湯ムード満載の
大湯温泉を出発して国道398号線に戻り、再び小安峡温泉方向へ走って行きスルーして、左折する形で
県道51号線に入り、結構急な上り坂をグイグイ上って行きました。
そして、やがて狭い県道310号線の山道に入り、対向車が来ないことを祈りながら･･･約３kmほど走って
行くと、やがて目の前が開けてきて、小規模な盆地のようになっている場所に、泥湯温泉のこじんまり
とした温泉街（といっても温泉宿は２軒のみ）に到着しました。
その奥の方に建つ奥山旅館さんが、この日２湯目の温泉旅館です。
春は新緑・夏は深緑・秋は紅葉・冬は雪景色と、四季を通して風情溢れる大自然を五感で体感できる
「日本秘湯を守る会」の会員宿で、秘湯ムード＆魅力満載の秘湯宿です。
かねてからズ～～ッと入湯したかった、栗駒国定公園内・秋田県南東部に位置する泥湯温泉は、
「高松川」の上流部から湧出しており、開湯は平安時代とのことで、江戸時代頃には安楽泉の別名でも
呼ばれる湯治場となり、1680年になると湯宿が開設されたそうです。
当時は、温泉宿が４軒存在したそうですが、現在では２軒となってしまい･･･
しかも、そのうちの１軒である奥山旅館さんは、2016年に火災で全焼してしまうという大変ショッキングなニュースがあり･･･
もう二度と入湯出来ないのか･･･と、落ち込んでおりましたが･･･多くの常連客や、温泉ファンの方々の
強いご希望によって、同年に火災を免れたお風呂だけで日帰り入浴の営業を再開されたとのことです。
そして嬉しいことに、約３年後･･･再建されたお宿は、2019年4月15日に新装オープンされました。
広い駐車場から日帰り入浴の受付棟（スケルトンな建物）へ向かいます♬✧
こちらの風情ある建物も再建のようです✧
母屋（宿泊棟）も再建で、まだまだ新築の香りがします（＾ω＾）
入浴料をお支払いし、まずは進行方向右側の建物（内湯がある方）に行きましたが･･･
少し混雑していたので先に大露天風呂へ行きました～～♨♬
泥湯温泉は、天狗にまつわる伝説･･･昔、ある乙女が病に苦しんでおり温泉に浸かりたく思っていたが、
あまりにも湯が透明なため、恥ずかしさのあまり浸かれないでいたところ、鼻の長い天狗が現れて米の磨ぎ汁のようにスッと白く濁らせてくれたため、温泉に浸かることが出来て、病は日ごとに回復し
無事に治ったと伝えられているとのことです！！
「泥湯」という名称は、湯の色が濁っているところに由来しているといわれているそうです。
この旅館の最大の魅力は、１度に３種の源泉（「天狗の湯」「川の湯」「新湯」）を堪能できること
です。
❖ 冬季期間は、大露天風呂の入浴は出来ないとのことです･･･ （以上、HPより）
男女別「大露天風呂」入口♨
湯小屋の中には木造の風情ある脱衣室があります･･･先客がいらっしゃるようです･･･
最初の約２～３分くらい若い先客さんと被っただけでオール貸切でした！！！✧
と～～っても広くて解放感溢れる「大露天風呂」は最高です（*≧▽≦*）
背後には山の緑が見えて爽快過ぎる大きな露天風呂♨
正面には過去の入湯者が付けたと思われる手形が！！底に溜まっている泥を付けた？
石でできた浴槽には溝があり、贅沢にオーバーフローしています～～♨♬
新緑の美しい５月に訪れたので木々が緑に輝いています✧
大露天風呂にて、始終貸切状態で「新湯」を思う存分堪能したあとは･･･
「内湯」＆「女性専用露天風呂」のある湯小屋へ向かいました！！♬✧
まだ新しくて木の香り漂う玄関から入り、左側の靴箱に靴を入れて･･･
これまた新しい、木の香り満載の脱衣室に行きます～～
ロッカーの逆サイドにはこじんまりとしていてお洒落なパウダーコーナーも♬
内湯も新しくて超絶キレイ（✧▽✧） 秘湯宿らしからぬ、オシャレでイイ香りの
ボディソープ・シャンプー・コンディショナーが２種類も備わっていてビックリ！！！✧
こちらの浴槽では「源泉名；天狗の湯」を思いっきり堪能出来ます♨✧
始終貸切状態で超ラッキー！！✧ なので･･･わざわざイヤな思いまでして
同じ源泉の混浴露天には入湯する必要などありません（＾ω＾）♬
素晴らしい洗い場を逆サイドから☆
浴槽の縁から洗い場の排水溝に向けて贅沢にオーバーフローしています～～♨✧
こちらは内湯から続く女性専用の屋根付き半露天風呂♨✧
野趣溢れる岩造りの浴槽は10人位入れそうな大きさです！！
こちらでは「源泉；川の湯」を思う存分堪能できます♨✧
オープンな窓から新緑を眺めながらの湯浴みは爽快そのものでした（*≧▽≦*）✧
そして･･･女性専用露天風呂から、少々長い通路を行くと･･･混浴露天風呂（源泉は内湯と同じ
「天狗の湯」とのこと）に通じていますが、入口まで行ってみて見てみると、女性は誰一人として入っていなかったので、とっとと退散いたしました。
そして再び、めっちゃ平和な女性専用露天風呂を独り占めしたあと･･･内湯から出ようとしたら、
すれ違う形で、結構な人数のグループが入って来られました･･････！！！
源泉名; 新湯 ♨ 大露天風呂
泉質; 単純温泉 （低張性弱酸性高温泉） pH値; 3.8
泉温; 88.3℃ 湧出量; 記載なし
灰白濁色・甘めの硫黄味・硫黄臭
加水・かけ流し！！
メタけい酸含有量; 33.9 mg / kg ⇒ 規定値は 50.0 mg / kg だが「美肌の湯」に近い✧
溶存成分総計; 0.103 g / kg
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじき･病後回復などの
一般適応症
源泉名; 天狗の湯 ♨ 混浴露天風呂・内風呂（男女別）
泉質; 酸性-鉄(Ⅱ)－硫酸塩温泉 （低張性酸性高温泉） pH値; 2.48
泉温; 67.5℃ 湧出量; 記載なし
灰色（若干黄緑）がかった薄めの白濁色・苦めの硫黄＆鉄＆酸味・硫黄＆鉄臭
加水・かけ流し！！
溶存成分総計; 0.103 g / kg
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじき･病後回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・月経障害など
❖ 飲泉できます 効能; 貧血・慢性消化器病など
源泉名; 川の湯 ♨ 女性用露天風呂
泉質; 単純硫黄温泉（硫化水素型） （低張性弱酸性高温泉） pH値; 5.8
泉温; 77.4℃ 湧出量; 記載なし
灰色がかった白濁色・甘めの硫黄味・硫黄臭
加水・かけ流し！！
メタけい酸含有量; 161.7 mg / kg ⇒「美肌の湯」✧
遊離硫化水素含有量; 48.9 mg / kg
溶存成分総計; 0.9388 g / kg
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじき･病後回復などの
一般適応症のほか
自律神経不安症・不眠症・アトピー性皮膚炎・うつ状態・慢性湿疹・表皮化膿症・末梢循環障害など
営業時間; 10:00～15:00（受付は14:30まで） →「大露天風呂」と「天狗の湯」
料金; 大人 700円
小人 300円
※ 15:00～17:00は「大露天風呂」のみ
大人・小人共 300円
秋田県湯沢市高松字泥湯沢 25
TEL; 0183-79-3021
宿泊; 1泊2食付; 2名1室･･･16,000円位～
交通; JR湯沢駅～羽後交通バス約20分～「須川バス停」下車～乗合タクシーへ乗継～約50分
（往復約1,500円）
または
JR湯沢駅～こまちシャトル約45分（宿泊者のみ・要予約 片道 約2,000円）
＊ 撮影日; 2019年5月29日 ＊
次回は、このあと訪れた５湯目の日帰り温泉に続きます。
