前回の続きです。
乳頭温泉郷のひとつで、県道194号線の行き止まり地点に位置する蟹場(がにば)温泉さんを出発して、
県道194号線を少しだけ下って行くと左側に、この日4湯目の大釜温泉さんがあります。
この時・・・駐車場には1台も止まっていなかったので、もしや貸切状態!?・・・って少しだけ期待して
行き・・・フロントにいらした女将さんらしき60代位の女性に、日帰り入浴の受付をしていただいた時に、
「今は空いていますか?」と尋ねると・・・なんと、誰も居ないとのことでした!!!✧
「乳頭温泉郷」とは・・・十和田八幡平国立公園「乳頭山」の麓に点在する七湯のことを言い、それぞれ
独自に源泉を持ち、その泉質は多種多様で10種類以上の源泉があるという、超絶魅力的な温泉郷です。
※ 入湯順に・・・鶴の湯温泉・蟹場温泉・大釜温泉・孫六温泉・黒湯温泉・妙乃湯温泉
(時間切れで・・・残り1ヶ所・休暇村乳頭温泉には入湯できませんでしたので・・・次回に・・・)
大釜温泉さんは、ブナの森に囲まれた乳頭温泉郷・7湯のうちの一つです。
一年を通して入れる屋根付きの露天風呂や、乳頭温泉郷唯一の足湯(夏季限定)もあります。
その昔、この温泉宿の前身は・・・お化け屋敷のように荒れ果てた館だったところを、鶴の湯温泉さんの
経営者さんが建て(立て)直されたとのこと!!!
そして、やっと軌道に乗ってきたところ・・・昭和52年(1977年)に、現在の場所にあった温泉旅館が
「秋田大学の学生2人による心中事件で焼失してしまった」という、大変穏やかでない事件に巻き込まれてしまい・・・ちょうど同時期に取り壊された、秋田県由利本荘市の「子吉小学校」の廃校舎を建築資材と
して譲り受けて再建されたとのこと。
こうして生まれ変わった趣きのあるこのお宿は、木造校舎のイメージを大切に守り続けられていて、
どこか懐かしい感じがします。
※ 心中事件の学生2名は、その後「妙の湯温泉」さんに逃げ込んで事なきを得たそうですが・・・
じつに迷惑極まりない話です!!!
旧校舎の趣きがそのままの外観✧ 右側には乳頭温泉郷唯一の「足湯」があります♨
玄関を入ったところ(この記事は昨年5月末に訪問した時のものです)
大浴場入口♨
脱衣室にはパステルカラーの可愛いカゴがあります^^
洗面台は1ヶ所あります
内湯 緑がかった白濁色の熱めの湯です♨
洗い場は、シャワー&カランが奥に2ヶ所と・・・
入口横にも2ヶ所あり、リンスインシャンプー・ボディソープが備わっています✧
源泉温度が90℃以上あるため加水調整された湯が豊富に注がれています!!
内湯から続く露天風呂は、男女とも厳寒の冬でも入浴できるとのこと♨✧
変形六角形の浴槽の、全天候型露天風呂には緑がかったキレイな色の湯が湛えられてます♨
入口から最も奥には湧出口があり、物凄く熱めの湯が滔々と注がれています!!♨
浴槽の切れ目からは少しずつオーバーフローしています~~♨✧
源泉名; 大釜温泉
泉質; 含鉄ー単純酸性泉 (低張性酸性高温泉) pH値; 2.5
灰白濁色・酸味&弱硫黄味・微硫黄臭
※ 露天は緑がかった白濁色、気泡の発生は認めない
泉温; 94.2℃ 湧出量; 66リットル / 分(自然湧出)温度調整のため加水あり、掛け流し!!
メタけい酸含有量; 344.8 mg / kg ⇒ 規定値; 50.0 mg / kg なので圧倒的な数値の、超美肌の湯!!!✧
メタほう酸含有量; 12.8 mg / kg
溶存成分総計; 0.923 g / kg
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじき・病後回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・虚弱児童・動脈硬化症・糖尿病・真菌症(水虫)・
慢性膿皮症、リウマチ性疾患など
♨ 飲泉できます✧
効能; 慢性消化器病・便秘・貧血など
※ 1回あたり 100~150ml 程度・1日の総量は 200ml 位まで
【日帰り入浴】
営業時間; 9:00~16:30
料金; 大人 600円
小人 300円
定休日; 年中無休
秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林 50
TEL; 0187-46-2438
宿泊; 1泊2食付 10,950円~(和室・6~10畳; 旧館 トイレ無し・新館 トイレ付)
(1人宿泊OK✧)
交通; 秋田新幹線 田沢湖駅~「乳頭温泉行き」路線バス約45分~「乳頭温泉バス停」下車~徒歩約2分
または
秋田新幹線「角館駅」より車で約60分
秋田空港からは乗合タクシー「エアポートライナー」があるようです
❖ 湯めぐり帖・・・組合7軒(鶴の湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・妙乃湯・休暇村)の入浴が可能です
ただ・・・こちらは「宿泊のお客様限定」販売なので要注意です・・・
料金; 1,800円(湯めぐりマップ600円・各施設のフロントにて購入できます)
* 撮影日; 2019年5月30日 *
次回は、この日5湯目の日帰り温泉に続きます。