温泉巡り一人旅の楽しみは・・・

誰に気を遣うことなくマイペースな一人旅の回想録で、老若男女問わず安心してご覧いただけます♨

秋田県縦断 湯巡り一人旅 ⑮ 乳頭温泉郷「鶴の湯温泉」さんに日帰り入浴

 

前回に続きまして・・・
今回は、駒ケ岳温泉さんの宿泊料金に含まれている、じつは姉妹館である・・・
乳頭温泉郷温泉の中でも超有名な、鶴の湯温泉さんの日帰り入浴です。
 
1階ロビーに20時前に集合し、20時発の無料送迎バスに乗せていただき出発です。
途中、こちらも姉妹館である別館 山の宿さんにも立ち寄り、入浴希望客を乗せて向かいました。
車内は殆ど満席状態となったほどの人気ぶりです!!
送迎バスのヘッドライト以外は何ひとつ照明のない、漆黒の夜の山道は、一種異様な雰囲気を醸し
出しており・・・
途中、狭い砂利道をノロノロと進んで揺られて行き・・・何だか未知の世界に導かれている感じで・・・
何ともいえない不思議な感じがしました・・・(・ω・;)
約20分ほどで入口の駐車場に到着し、約1時間後に2号館のロビーに集合でした。
このお宿で最も有名な、築100年を越す茅葺きの宿泊棟「本陣」を左手に眺めながら・・・
最も近い位置にある「黒湯」から入湯いたしました。
 
「乳頭温泉郷」とは・・・十和田八幡平国立公園「乳頭山」の麓に点在する七湯のことを言い、それぞれ
独自に源泉を持ち、その泉質は多種多様で10種類以上の源泉があるという、超絶魅力的な温泉郷で、
機会あらばいつか絶対に!!!  温泉巡りに訪れたいと願っておりまして・・・
今回、ついに念願叶って主要の温泉6ヶ所に入湯することが出来ました♨✧
 ※ 入湯順に・・・鶴の湯・蟹場温泉・大釜温泉・孫六温泉・黒湯温泉・妙乃湯
   (時間切れで・・・残り1ヶ所・休暇村乳頭温泉には入湯できませんでしたので・・・次回に・・・)
 
鶴の湯温泉さんは「乳頭山」(1478m)の麓に位置する「乳頭温泉郷」の8軒のお宿の中のひとつで、
1688年あたりから湯宿としての経営記録が残っていると云われている、最も古くから存在する温泉宿
とのことで・・・
古くは寛永15年(1638年)に、二代目秋田藩主・佐竹義隆公が、寛文1年(1661年)には
亀田藩 岩城玄蕃公が、湯治に訪れたといわれており、一般客相手の湯宿としての記録は元禄時代
(1688~1704年)から残っている、歴史ある温泉宿とのことです。
現在では、日本一有名な「秘湯」と言われるほどで、予約が最も取りにくいお宿とも伺っております。
また、「日本秘湯を守る会」の会員宿でもあり・・・今や、自分のような温泉ヲタクマニアでない方々の
間でも、最も有名な温泉宿のようです。
 
鶴の湯温泉は、同じ敷地内の半径50m以内に泉質・効能共に異なる4つの源泉が湧く、非常に珍しい
超絶魅力的な温泉地です!!!✧ 
それぞれ「白湯」「黒湯」「中の湯」「滝の湯」と、源泉名が付いています。

その歴史は・・・開湯時は「田沢の湯」と呼ばれていたとのことです。
鶴の湯の名前の由来は・・・地元の猟師;マタギの勘助が、猟の際に傷ついた鶴が温泉の湯で傷を癒して
いるのを見つけたことといわれているそうです。
 
通常の日帰り入浴は、10:00~15:00と短時間となっており、11時30分から13時までは、ランチ営業も
されているとのことです!!(フロント事務所にて受付)
このお宿の名物・山の芋鍋定食や山菜丼、各種麺類などを、2号館の玄関休憩所または川沿いの露天
テーブルでいただけるとのことです。
また、駐車場横の鶴の茶舎(つるのちゃや)さんは、ギャラリーを併設している喫茶店とのことで、
宿泊すれば1日中のんびりと楽しめるようです。(8時~15時半まで・不定休)
 
今回の自分のように姉妹館に宿泊すれば、無料送迎バスに乗せていただけて・・・
20:30頃から約1時間ほど無料で日帰り入浴可能なので、とってもお得感満載でした。
 
 
 

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        部屋の中に囲炉裏のある「本陣」↑↑には、テレビがないとのことです!!
   外に面していますが・・・雨や雪の日でもスタッフさんが笠を被って食事を運んでくださるそう✧
 
 
 
「本陣」は二代目秋田藩主・佐竹義隆公が湯治に訪れた際、警護の者が詰めた建物として造られた
とのことで、今では、鶴の湯温泉さんを代表する超有名な建物となっています。
茅葺きは数十年ごとに葺き替えという作業をされるとのことで、生保内下高野地区からススキを刈り、
一冬越してから、神代梅沢地区の茅手(かやで)と言われる職人さんが昔ながらの作業をされ、
美しい景観を保っているとのことです。
 
 
 

    f:id:onsen_tabi1:20200217211321j:plain                                                    向かって左側の入口は「黒湯」、右側は「白湯」の入口♨

 

    f:id:onsen_tabi1:20200217211826j:plain                                                                               趣きのある「黒湯」の脱衣室✧ 

 

    f:id:onsen_tabi1:20200217211742j:plain                     到着後、一番最初に駆け込んだ「黒湯」は意外にも始終、貸切状態でした(✧▽✧)♬

 
 
 
どこか懐かしい感じがする、郷愁を誘う杉皮葺きの湯小屋・・・
脱衣室から内湯は全て木造りの、心癒される光景の中で始終貸切状態で浸かる良質な湯の心地良さは
超絶格別でした♨✧
 
「黒湯」の次に向かったのは・・・お隣の入口から行ける「白湯」でした♨✧
こちらにも、↑↑と同じような杉茅葺きの湯小屋に、同じくらいの大きさの内湯浴槽がありましたが、
結構混み合っていて・・・先程の極楽はどこへやら~~って感じでした・・・
 
次に、内湯から繋がっている広~~い「女性専用露天風呂」へ、すぐに向かいました!!!✧
このお宿の温泉で最も有名な「混浴露天風呂」(源泉; 白湯)に入らずとも・・・物凄く広大で立派な
大浴槽に最初は超絶ビックリして・・・もしや、此処がかの有名な「混浴露天風呂」!?と思って
一旦は逃げ帰りましたが、他の女性客の方々が続々と入って行かれたので、紛れてあとにくっついて
行ってみました(^^;;;
(次回の再訪時には・・・こちらだけで充分かと思われました!!!✧^^)
 
その次に向かったのは・・・「中の湯」でした。
こちらも↑↑写真「黒湯」の内湯と同じような、全て木造りの湯小屋の中に、同じくらいの大きさの浴槽が
あり、「白湯」同様かなり混み合っていたので、内湯から続く岩露天風呂(10人位入浴可能)へ
向かいましたが、こちらも芋洗い状態でした!!(;ω;)
何とか、空いている隙間へ潜り込みましたが・・・窮屈になって2分ほどで出てから、この露天風呂の
一角にある「滝の湯」源泉の「打たせ湯」に行きましたが、なんと!! なぜか始終、貸切状態でした
ので、肩凝り・背中凝りが一気に解消してラッキーでした(✧▽✧)♬
そして・・・・・・最後まで行こうかどうか迷っていた、このお宿の代名詞のような・・・
超絶有名な「混浴露天風呂」に・・・他の女性客の皆さんに紛れて&夜陰に乗じて行ってみました~~~
この「混浴露天風呂」は、野趣溢れる岩造りの浴槽の真下に源泉を持つため、湧き出たばかりの
生まれたての鮮度抜群の湯を贅沢に堪能できたので、入湯して良かった!!!✧
・・・って、つくづく思いましたが、大の混浴嫌いの自分的に・・・とうとう人生初の混浴体験となって
しまいました( ▽|||||)
・・・といっても、女性客率が圧倒的に多かった別館 山の宿さんの宿泊客の皆さま方に紛れて、漆黒の
闇の中の「女性浴室側サイド」だけに留まっておりましたので、殆ど女性用の浴槽に浸かっていた感
満載だったので、これまたラッキーでした(*≧▽≦*)♨✧
 
※ 一部で温度を下げるために加水する場合ありとのこと・・・
※ 毎週月曜日は露天風呂清掃のため入浴ができません(8時~16時頃)
     月曜日が祝日の場合は翌平日が清掃日となります。
※ 混浴露天入口の、女性専用の狭い岩露天風呂内にある「滝の湯」は、冬期は利用不可とのこと
 
 
 
源泉名; 黒湯
泉質; 含硫黄ナトリウム塩化物・炭酸水素塩温泉 (硫化水素型)(低張性中性高温泉)
pH値; 6.8  灰白濁色・苦めの硫黄味・硫黄臭 
1~2cmの黒くて細長い湯花あり✧(←だから黒湯?)
泉温; 58.7℃ 湧出量; 記載なし
加水あり・加温・循環ろ過・消毒ナシの掛け流し!!
メタけい酸含有量; 76.6 mg / kg
メタほう酸含有量; 51.1 mg / kg ⇒ 美肌の湯✧
溶存成分総計; 3.538 g / kg
 
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじき・病後回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・虚弱児童・動脈硬化症など
 
 
源泉名; 白湯
泉質; 含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素塩温泉 (硫化水素型)(低張性中性高温泉)
pH値; 6.6  白濁色・硫黄味(苦くも甘くもない)・硫黄臭 
泉温; 59.6℃ 湧出量; 記載なし
加水あり(5~11月のみ)・加温・循環ろ過・消毒ナシの掛け流し!!
メタけい酸含有量; 75.4 mg / kg
メタほう酸含有量; 45.8 mg / kg ⇒ 美肌の湯✧
溶存成分総計; 2.952 g / kg
 
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじき・病後回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・虚弱児童・動脈硬化症など
 
♨ 飲泉できます✧
     効能; 萎縮性胃炎・糖尿病・便秘・高コレステロール血圧
  ※ 1回あたり 100~150 ml 程度・1日の総量は200~500 ml 位まで
 
 
源泉名; 中の湯
泉質; 含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素塩温泉 (硫化水素型)(低張性中性高温泉)
pH値; 6.7  白濁色・甘みのある硫黄味・硫黄臭 
泉温; 45.1℃ 湧出量; 記載なし
加水あり(7~9月のみ)・加温・循環ろ過・消毒ナシの掛け流し!!
メタけい酸含有量; 53.3 mg / kg
メタほう酸含有量; 45.0 mg / kg ⇒ 美肌の湯✧
溶存成分総計; 3.286 g / kg
 
効能; 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじき・病後回復などの
一般適応症のほか
慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど・虚弱児童・動脈硬化症など
 
♨ 飲泉できます✧
     効能; 萎縮性胃炎・糖尿病・便秘・高コレステロール血圧
  ※ 1回あたり 100~150 ml 程度・1日の総量は200~500 ml 位まで
 
 
源泉名; 滝の湯
※ こちらの温泉分析表は、写真撮影し易い脱衣室内には無く、暗い露天風呂の壁に貼り付けてある
  だけで・・・フラッシュが光ると非常に良くないので撮影出来ず、詳細は不明のままです・・・
     見た感じでは、湧き立ての温泉がそのまま贅沢にドサドサと流れ落ちてくる「打たせ湯」のため
     無色透明で、僅かに苦めの硫黄味・微硫黄臭が感じられました。
 
 
【日帰り入浴】
営業時間; 10:00~15:00
料金; 大人 600円 
    小人 300円 
    ※ タオル販売 200円
定休日; 年中無休
    ※ 毎週月曜日は、露天風呂は清掃のため入浴ができません(8時~16時頃)
         日帰り入浴は内湯のみとなります
         月曜日が祝日の場合は翌平日が清掃日となります。
    ※ 休憩は二号館の玄関先、また本陣6・7番で有料の休憩所として利用できます
 ※ 姉妹館である駒ケ岳温泉さん・別館 山の宿さんの宿泊者は20時半頃~21時半頃まで
        無料で利用できる嬉し過ぎる特典付き✧(しかも無料送迎付き!!✧)
 

 

 

    f:id:onsen_tabi1:20200217211539j:plain                 二号館(今回の集合場所)の入口にはコインロッカーがあり貴重品はこちらに預けられます

 

          f:id:onsen_tabi1:20200217211625j:plain                                                                    二号館にはトイレもあり・・・中に入れたので風情ある廊下を☆

 

 

秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林 50
TEL 0187-46-2139
 
宿泊; 一号館・本陣・新本陣・東本陣 1泊2食付 12,800円~(1人泊不可) 部屋食
          ※ 一号館以外はトイレ付
         二号館・三号館 1泊2食付 9,830円(1人泊OK✧) バストイレ無し 会場食
 
交通; 秋田新幹線 田沢湖駅~「乳頭温泉行き」路線バス約40分~「アルパこまくさ」バス停下車~
         送迎バス約10分
         ※ アルパこまくさバス停より送迎あり。
              迎え:乳頭温泉行きの午後の便に合わせて
              送り:田沢湖駅行きの午前の便に合わせて(当日までに要連絡)
         または
         秋田新幹線「角館駅」より車で約60分
         秋田空港からは乗合タクシー「エアポートライナー」があるようです
 
 
 
 
                    * 撮影日; 2019年5月29日 *
 
 
 
 
次回は、翌日1湯目の日帰り温泉に続きます。